こんちゅリーマンズ

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昆虫食に興味を持ち始めた、とあるサラリーマンたちの日記

セミ会でセミを食べつくしてみた!!! 高田馬場で昆虫食を楽しむ会 <60> 「セミシーズン到来 セミづくし!」

こんにちは! こんちゅリーマンズ です。

夏の風物詩である「セミ会」...と言うほど、いや、全く市民権を得ていないと思いますが、セミ会なる会が日本全国各地で開かれています。今回は、NPO法人 昆虫食普及ネットワーク が企画する「高田馬場で昆虫食を楽しむ会  <60> セミシーズン到来 セミづくし!」に参加してみました。色々な種類のセミの食べ比べが出来るとの事で、いつものように体験記として記録しておきます。

 

 

セミ会って?

日本全国で開かれている!

セミ会」って何?という人のために...
セミ会には色々な形態があるようですが多くの企画が、夕方から公園などでセミの成虫や幼虫を捕った後、調理・試食をする会、といった感じのようです。こんちゅリーマンズのようにセミってどんな味なのかな?と興味がある人、好奇心旺盛な人が参加していたり、夏休みの自由研究として参加する小学生もいるようです。

今回参加したセミ会では、セミの採集はなく、事前に採集済みのセミをいただく会でした。会場は高田馬場駅近くの「米とサーカス」で、参加費はワンドリンク込みで2,800円です。

この会、タイトルにもあるように、なんと60回目なんです!!!
正確には「セミ会」ではなく「昆虫料理研究会」という毎月開催されている活動で、参加者による月替わりレシピの調理・実食を行う昆虫料理教室になっています。
また、この昆虫料理研究会と並行して「よるのひるね」という活動も行われていて、月替わりでテーマを設け、試食や意見交換を行うワークショップを阿佐ヶ谷で開催しているとの事です。

セミづくし !!!

とにかく揚げる!



会場に到着すると、すでに料理が始まっていました。
目に飛び込んできたのは、大量のセミの揚げ物 !!! 揚げる!揚げる!どんどんセミの素揚げが出来ていきます。よくよく見ると色や形が違いますが、様々な種類のセミが揚げられていくのです。
揚げたてをいただけるのは嬉しいですね。

セミ定食 (笑)


これが一人前です。メインのセミだけでなく、ご飯やデザートもあります。サラダ以外のメニューには全てセミがしっかりと関与してくれています。(笑)

メニューは、
・国産ゼミと外来ゼミの幼虫・成虫・抜け殻の素揚げ食べ比べ
・ガーリックシケーダ
セミの抜け殻とサクラケムシのフンを使った2色ご飯
セミの燻製
セミのゼリー
と盛り沢山です。

早速、それぞれのメニューをいただきたいと思います。

国産ゼミと外来ゼミの幼虫・成虫・抜け殻の素揚げ食べ比べ

国産ゼミ3種,外来ゼミ1種


様々な種類のセミの食べ比べができました。
今回の食べ比べは、国産ゼミとしてアブラゼミニイニイゼミ、ミンミンゼミ、外来ゼミとしてタケオオツクツクの4種類(7匹)をいただきました。

お皿の左上から順番に...
 上部:タケオオツクツク(成虫,幼虫,抜け殻)
 下部左側:ニイニイゼミ(成虫)
 下部真ん中及び右側:アブラゼミ(成虫,幼虫)
 中間右側:ミンミンゼミ(成虫)
という配置になっています。

外来ゼミのタケオオツクツクは中国から来たセミらしく、埼玉県川口市に多く生息しているものを、この会のために採集したとの事。成虫も幼虫も大きく、胴長の(異様な?)様子は国産ではあまり見たことのない形状ではないでしょうか。
国産ゼミはお馴染みのアブラゼミニイニイゼミ、ミンミンゼミで見た目で分かりますね。小さい頃に近くの公園で捕った記憶がよみがえります。

タケオオツクツク(成虫,幼虫,抜け殻)


とても大きく食べ応えがあります。成虫はセミ特有のエビのような風味がしっかりしました。クセが無くてとても食べやすかったのですが、その大きさからか少し飲み込みにくいと感じました。幼虫は成虫と同じ風味で具(身)をしっかり感じることが出来て、とても食べ応えがありました。一方、抜け殻はそれ自体には風味があまりないからなのか、素揚げ特有の焦げたような風味が強く、苦味を感じました。

ニイニイゼミ(成虫)


セミ特有のエビのような風味がしていつつ、他のセミと比較するとあっさりしていて美味しかったです。ビールのおつまみにぴったりです。あっさりと食べやすいので、ニイニイゼミが好きな人も多いようです。

アブラゼミ(成虫,幼虫)


成虫はセミ特有のエビのような風味がしっかりしていて、他のセミと比較すると味が濃いです。好き嫌いが分かれるようで、このアブラゼミの強目の風味が好きな人が結構いるとの事でした。幼虫はさらに味が濃く、具(身)をしっかりと感じることが出来て食べ応えがありました。これも好き嫌いが分かれるような気がします。

ミンミンゼミ(成虫)


セミ特有のエビのような風味を残しつつ、スナックを食べている感覚でとても美味しかったです。今回の食べ比べの中では、一番お酒のおつまみにぴったりだと感じました。アブラゼミとは真逆であっさりとして食べやすいので、ミンミンゼミが好きな人も多いようです。

ガーリックシケーダ

セミは英語でシケーダ


下茹でしたアブラゼミをガーリックとオリーブオイルで炒めてハワイ風に仕上げてあります。成虫はしっかりと味が付いていて美味しくお酒が進みます。ビールのおつまみにぴったりです。幼虫は少し土臭さが残る感じがしました。

セミの抜け殻とサクラケムシのフンを使った2色ご飯

ほんのり香る


白いご飯がセミのご飯、ピンク色のご飯がサクラケムシのご飯です。
セミのご飯は抜け殻を煮出した汁で炊いたご飯ですが、残念ながらセミの風味を感じることが出来ませんでした。サクラケムシのご飯はフンを煮出した汁で炊いたご飯で、サクラの良い香りが鼻に抜けて美味しかったです。
セミのご飯の上に乗っているのは孵化直後のセミで、薬膳料理との事です。こちらは、土っぽい感じが強く、あまり食が進みませんでした。

セミの燻製

圧倒的な人気!


セミを麺つゆで味付けし、燻製にしています。とても美味しいと圧倒的な人気のある評判メニューとの事。成虫は麵つゆがしみ込んでいて美味しいですが、少し羽が飲み込みにくいと感じました。幼虫も麺つゆの味がしみ込んでいて、具(身)を感じることができて食べ応えがありました。

セミのゼリー

デザートもセミ


茶色いゼリーがセミのゼリー、ピンク色のゼリーがサクラケムシのゼリーです。
ご飯と同じく、セミのゼリーは抜け殻の煮出し汁を使ったゼリーです。こちらもセミの風味を感じることが出来ませんでした。サクラケムシのゼリーは、サクラの風味でとても美味しかったです。


いかがでしたか?
セミ会でセミを食べつくしてみた!!! 高田馬場で昆虫食を楽しむ会 <60> 「セミシーズン到来 セミづくし!」でした。